不良品・手直しの記録をQRで残す:不良の理由をボタンで選んで、Excelで集計する
不良が出たときに紙の記録表へ品番・理由・数を書き、月末にExcelへ打ち直して集計している現場は多くあります。QRデジなら、不良品の現品票をかざして理由と処置をボタンで選び、数を打つだけで、集計できる形の1行が残ります。
この記事の結論
- 不良品の現品票をかざすと、品番・ロットと読んだ日時が1行に残ります。不良の理由・処置はボタンで選び、不良数は打ちます
- 理由を選択肢にすると書き方がそろい、「傷」と「キズ」が別に数えられることがなくなります
- 理由ごとの件数や不良数の合計は、アプリでは計算しません。出力したExcelで集計します
不良の記録で困りやすいこと
- 理由の書き方がばらばら:「傷」「キズ」「打痕」のように人によって書き方が違い、集計するときに1つずつ直すことになります
- 品番・ロットの書き間違い:あとで原因をたどるときに、どのロットの不良だったかが分からなくなります
- 集計が月末にまとめて:紙をExcelに打ち直すまで、どの不良が多いかが見えません
例:不良品1件が、Excelの1行になるまで
例:曲げ工程で出た不良品の現品票を読み、理由と処置を選んで数を打ったとき
QRの中身(読むとこの文字が出ます)BR-2210,100,L2610-12
| 読取日時 | 品番 | ロット | 工程 | 不良の理由 | 不良数 | 処置 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026/10/18 10:20 | BR-2210 | L2610-12 | 曲げ | 寸法不良 | 3 | 手直し |
品番・ロットはQRから、読取日時は読んだ時刻から自動で入ります。工程・不良の理由・処置はボタンで選び、不良数はスマホで打ちます。
列は、いま使っている不良の記録表に合わせて決められます。QRの数量(この例では100)を出したくなければ、その列を出力フォーマットに入れなければ出ません。
うちの現場はどれ?不良の扱い方ごとの進め方
| 現場の状況 | 選択肢にする列 | おすすめの進め方 |
|---|---|---|
| どの理由の不良が多いかを知りたい | 工程・不良の理由 | 理由は5〜8個に絞り、最後に「その他」を置く。その他の中身はメモの列に打つ |
| 手直ししたか捨てたかを残したい | 不良の理由・処置 | 処置の選択肢を、手直し・廃却・保留の3つにする |
| 手直しが終わったことも残したい | 処置 | 処置に「手直し済み」を足し、終わったときにもう一度かざす。2回目は「同じ中身の帳票を…にも読み取っています」と出ますが、手直し済みの記録なので「取り消す」は押さずに進む。2行は別々の記録なので、不良数を合計するときは処置が手直し済みの行を除く |
| 不良品にQR付きの票が無い | — | 品番・ロットを入れたQRを作って、不良品の札に貼る。作り方はQRラベルの作り方へ |
QRデジで不良品を記録する手順
- 現品票を登録する管理用のアカウントで、設定の「読み取りフォーマット」から「+ 読み取りフォーマットを追加」を押し、「カメラで見本を読み取る」で現品票のQRを1枚読んで保存します。
- 不良の記録表の形を作る出力フォーマットに、品番・ロット(QRから)、「読取日時」、工程・不良の理由・不良数・処置、メモの列を作ります。工程・不良の理由・処置は、「入れる値」で「読むたびに選択肢から選ぶ」を選び、選択肢をカンマで並べます(不良の理由なら「傷,寸法不良,バリ,変形,その他」、処置なら「手直し,廃却,保留」)。不良数は「読むたびに手入力」にして「数字だけの欄」にし、メモも「読むたびに手入力」にします。読み取りフォーマットの編集画面の「出力フォーマットを選ぶ」で、この出力フォーマットを選んでおきます。
- 不良が出たらかざす読取ページで「カメラを開く」を押して不良品の現品票をかざし、出てきたボタンで工程・理由・処置を選び、数を打ちます。
- 出力して、Excelで集計するデータページで一覧を確かめて出力します。理由ごとの件数や不良数の合計は、Excelのピボットテーブルや集計の関数で求めます。処置に手直し済みを使うときは、その行を除いてから合計します。


記録を続けるためのコツ
- 選ぶ列は3つまで:かざすたびに選ぶ列が多いと、忙しいときに記録されなくなります
- 急いでいるときは後回しにできる:黄色い帯の「入力せずに次を読む」で先に進み、空いた欄はあとからデータページで埋められます
- 良品と不良品の数を工程ごとに残したいとき:不良だけでなく工程ごとの良品数も残すなら、作業実績をQRで記録する方法の形が合います
よくある質問
- 1つの不良品に、理由を2つ選べますか?
- 1つの列で選べるのは1つです。2つ残したいときは「理由1」「理由2」のように列を2つ作ります。
- 不良の写真も一緒に残せますか?
- 残せません。QRデジが残すのは、読み取った値と、選んだ・打った値です。写真は別に保存し、気づいたことはメモの列に打ってください。
- 理由ごとのグラフはアプリで見られますか?
- 見られません。出力したExcelで、ピボットテーブルやグラフを作ってください。毎回同じ列の並びで出るので、一度作った集計の表に貼り足していけます。
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